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ミニPCを買った

2026年8月27日

2026年8月11日、Minisforum で買ったミニPCが届いた。買ったのは整備済みのベアボーンで、メモリとSSDは Amazon で別に用意して自分で挿す必要がある。整備済みというのは初期不良で返品されたものを直して売り直しているやつで、そのぶん安い。今のところ問題なく動いている。

OS は Ubuntu Server にした。Linux は色々あるけど、置きっぱなしにする開発サーバーにデスクトップ環境はいらない。なのでこのPCに繋いでも、出てくるのは shell だけになる。

項目中身
本体Minisforum AI X1 PRO(整備済みのベアボーン)
CPUAMD Ryzen AI 9 HX 370(12コア24スレッド)
GPU内蔵の Radeon 890M のみ。外付けGPUは無し
メモリ64GB。内蔵GPUに取られるのでOSからは59GiBに見える
ストレージSamsung 990 PRO 1TB を2枚
OSUbuntu Server 26.04

本体とパーツで買う店が分かれるので、Minisforum の本体がいつ来るか、Amazon のパーツはいつとどくか、次の祝日で一気に構築できるようにめちゃくちゃスケジュールを考えて注文した。無事にまとめてとどいたので充実した祝日にできた。

全部で25万円ほどだった。元々は15万円くらいで買うつもりだったけれど、AIブームの今、そんなに甘くなかった。メモリとSSDの高騰には驚いた。3年前くらいは DDR5 の96GBで4万円ほどだったのに、今だと6倍近い24万円ほどになってる。

なぜミニPCを買ったのか

理由は単純で、Claude Code を常時動かしておけて、最悪壊れてもいいサブPCが欲しかったから。Windows は基本的にゲームしたり、音楽作ったり、動画見たりと自分の習慣が詰まっていて、そこで常時 AI を稼働させるのは気が引けた。

あと単純に、build とか開発サーバーを立てながら作業するには、Windows 機はメモリが足りない。Core i7-14700 の28スレッドに32GBで、スレッド数だけならミニPCの24より多い。ただメモリが半分で、そこにゲームや音楽制作のソフトが乗っている。開発サーバーを立てたまま他のことをやると、すぐ苦しくなる。

MacBook でも作業はするんだけれど、MacBook は常時起動するもんじゃないし、基本的に使うときだけ立ち上げるものだから、用途としては微妙だった。

あと出先でしか MacBook を使わなくて、家では基本 Windows なんだけれど、前述した理由もあって気軽に開発する環境ではなかった。MacBook でしか開発をしてないもんだから、dotfiles は darwin だけ先に進んでいて、wsl の branch は全然メンテナンスされてない状態になった。

届くまでにやったこと

ミニPCを買う意思決定をする数日前に会社の人にいくらか相談していた。どういうのが良いとか、ssh でどこからでも接続するにはどうしたらいいとか、おすすめの distribution はなんだとか。自作PC好きな人間が多くて、業務中に話し過ぎて上長にちょっと叱られるくらいワクワクしていた。

意思決定をして、購入ボタンを押したあとは、どういう風に Linux を入れて、どういう順番でパソコンを組み立てて、どんなディレクトリ構成にしてとかそういうのをあらかじめ md にまとめていた。届く間の数日はワクワクしすぎて他のことがどうでもよくなるくらい前準備に没頭していた。

OSを入れるまで

実際に届いてOSを入れるときに詰まったのは2つ。ひとつはセキュアブートで、Ubuntu を公式ページからダウンロードしてUSBメモリに書き込むんだけれど、そこでよくわからんフリーソフトを使ったせいで引っかかって15分くらい溶かした。結局セキュアブートを解除して通した。もうひとつは netplan の設定で、なんかLANケーブルの接続を読みとってくれなくてこまった。

いつもなら綺麗なGUIがインターネットの接続状況を教えてくれるんだけれど、shell 上でそういうのどうやって見るんだ?とか、2つあるLANポートのどっちが認識されてるんだ?とか。

あとモニタが1つしかないので、ミニPCと Windows を行き来するのがとにかく面倒だった。この時点では、早く ssh で入れるようにしてモニタを繋がなくて済む状態にしたくてたまらなかった。

初心者すぎると思うかもしれないけれど、Webエンジニアってこんなもんな気がしている。こういう不便や、わからないこともたくさんあったけれど、不思議と嫌じゃなくてとても楽しかった。大学で音楽じゃなくて情報系を学んでたとしても、きっと打ち込んでただろうな。

環境を作る

最初に導入したのは Claude Code で、これがあるとないとで全然ちがった。ディレクトリ構成を整える最初の環境構築は AI に頼らず自分でやったんだけれど、やっぱり AI がいると本当に爆速で環境構築できた。もちろん Claude Code を入れる前も ChatGPT とか、wsl 側で Claude Code 立ち上げといていろいろ聞いたりしてたんだけれど、コンテキスト把握してると本当に早い。入れてからはもう爆速で進んでいった。

dotfiles は Linux 用に branch を切るところからやり直した。darwin から macOS 固有の設定を落として、Homebrew の入り先の違いを吸収して、という作業をひととおりやっている。放置していた wsl の branch にも、そのとき整えたものを順に持っていった。今は darwin と linux と wsl の3本が同じ日に同じコミットで揃っている。開発機が1台に寄ったことで、逆に3つとも面倒を見るようになったのは自分でも意外だった。

ssh で繋げるのはグローバルIPの申請が面倒だったので tailscale を使うことにした。tailscale 入れると環境が汚れるとかそういう話があるらしい。何がどう汚れるのかは調べていない。とりあえず外からアクセスしたかったし、自分の知識量だとネット開放する苦労よりいますぐパッとネット繋げられるほうのメリットのほうが大きかった。まあこの辺はまたやりたくなったらやろうと思う。今は開発がたのしいからやらんけど。

16日つかってみて

めちゃくちゃたのしいし、満足している。メインPCで作業しながら ssh で接続して AI に作業させたり、実家に帰ってるときも Mac から接続して開発したりしていた。

同時に走らせられるようになったのも大きい。git の worktree を3本並べて、別々の作業を並行で進めたりしている。24スレッドと64GBはこういうときに効く。メインPCで同じことをやると、そのあいだ他のことが何もできなくなる。

あと一番良いのは寝てる間にも AI を動かしていられること。スキル化できそうなものを自律的に作らせたりしてる。これとは別に、AI と関係ない定期ジョブも回していて、午前3時にバックアップを取り、朝8時に前日のPCの稼働状況を Slack に流している。起きて Slack を見ると、夜のあいだにどういうスキルができたか、昨日どれくらいCPUを回したか、ディスクがどれくらい減ったかがまとめてわかる。

まだまだ AI を使いこなせてない。自律したAIエージェントにするのも時間がかかりそうだけれど、日々カスタマイズして良い感じにはなってる。

まだ不便なこと

買った時点では見えてなかった不便がいくつかあって、8月の下旬はそれを潰すのに使った。

ひとつめは、Linux にある画像を ssh 元から見る方法が無いこと。これは chafa を入れて応急処置をしてる。端末に文字で絵を描いてくれるので、雑に確認するぶんには足りるが、PS1 みたいな画質なのでもうちょい綺麗に見る方法ないのか調べてる途中。多分ターミナル上で確認するのは難しいから Web サーバー立ててそこで見れるようにするとかなんだろうな。

ふたつめは逆向きで、手元の画像を ssh 先の Claude Code に渡せないこと。ローカルで動かしている Claude Code は貼り付けで画像を受け取れるんだけれど、ssh 先で動いているプロセスは Windows のクリップボードに触れない。WSL の xclip も駄目で、あれは WSL 内のクリップボードを見ている。結局 powershell.exe でクリップボードの画像を読んで、base64 にして ssh 先へ流す clip-image というスクリプトを書いた。リモート側の絶対パスが出るので、それを Claude Code に渡すという方法で解決している。

まだ残っているのは、この clip-image が WSL でしか動かないこと。powershell.exe に依存しているので、MacBook から繋いだときは使えない。Mac 側にも同じものを用意しないといけないなと思いつつ、まだ手を付けていない。みんなどうやってんだろ。

買ってよかったか

結論は買ってよかった。毎日開発してるし、仕事のモチベーションも個人開発のモチベーションも上がってる。

Slack からも指示を出せるようにしているから、外にいるときもずっと繋がっている。これは良し悪しで、自分は過集中の癖があるから、人と会ってるときでも Slack を開いて作業しちゃうときがある。

しばらくは開発の記事が多くなるだろうなぁ。